ポスト&ビーム工法とは、丸太のポスト(柱)とビーム(梁)を基本構造とする、カナダ生まれの軸組工法のことです。丸太の柱と梁、そしてその間に入る壁のコントラストが印象的な、ちょっと優しいイメージのこのログハウスが今注目されています。
通常のノッチ組のログハウスは「丸太組工法技術基準」によりその大きさなどに制約を受けますが、ポスト&ビーム工法は在来木造建築と同じ基準で建築することができるので、筋交いを入れれば大型の建築も可能になります。
また、ノッチ組のログハウスが丸太を耐力壁としているため大きな開口部をとりにくいのに対して、ポスト&ビームは壁面に大きな開口部を取りやすいのです。さらに、生木を組むログハウスの宿命とも言えるセトリングの影響を受けにくく、メンテナンスも比較的楽になります。
使用されるログの量が少ないため、ログハウスファンにはやや物足りない印象を与えるかもしれませんが、逆に、壁材の変化によるデザインのバリエーションも豊富で、日本人が親しみ易いこともこの工法の人気の秘密と言えるでしょう。